安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)

住所:愛知県豊橋市八町通3丁目17

 

 平安末期創建と伝えられる安久美神戸神明社。赤鬼と天狗の戦いを表現した有名な鬼祭はこの神社の例祭。神領地の農民により、その年の五穀豊穣と神領の繁栄を祈りはじめられた祭は、今川義元等この地を治める武将の庇護を受け古式を残し伝えられてきた。東三河に春を告げると言われ、遠近より多数の参詣者を集め盛大に執り行われる。徳川家康は幼少期に境内の松の根元に腰掛けて鬼祭を見物したと伝わり、征夷大将軍になった後に神領や太刀等を寄進した。



家康公が幼少期にここに座って鬼祭を見物したと伝わる「家康公御腰掛松」

 

鬼祭は東三河に春の訪れを告げる祭礼として、毎年2月10、11日に行われる。平安から鎌倉時代に流行した田楽に日本建国の神話を取り入れて神事としたもので、古式を崩さずに伝えられていることから国の重要無形民俗文化財として指定されている。


   
このページのトップに戻る