⑮六郷神社(東京都大田区東六郷3-10-18) ・ 六郷一里塚跡
社伝によれば天喜5年(1057)源頼義、義家の父子がこの地の大杉に源氏の 白旗をかかげて軍勢をつのり、石清水八幡に武運長久を祈ったところ、士気大いに奮い、
前九年の役に勝利をおさめたので、凱旋後その分霊を勧請したのが、当社の創建と伝わる。
文治5年(1189)源頼朝もまた奥州征定の時、祖先の吉例にならい、白旗を立てて戦いでの勝利を祈願したので、建久2年(1191)梶原景時に命じて社殿を造営した。
現在、社宝となっている雌獅子頭(めじしがしら)と境内に残る手水石は、このとき頼朝が奉献し、神門前の太鼓橋は、景時が寄進したものと言われている。
この神社の近くに六郷一里塚があった。江戸日本橋から4里目、京都三条大橋から120里目の一里塚である。
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