お母さんが句集を出しました
平成8年から令和3年までに作った句の中から、342句を選んで収めた初めての句集です。
2022年9月11日初版発行
発行所:ふらんす堂 http://furansudo.com/
片山由美子先生の帯文
菰田さんの俳句は、定型を決して崩さない厳格さの上に、
鋭敏な感覚に裏打ちされたしなやかな詩のひろがりを感じ
させる。発想の豊かさは生来のものであろう。それが俳句
という形式を得て見事に結実している
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片山由美子先生推薦十句
ブローチになほす帯留桐の花
花びらの散りゆくごとし踊果
空腹をおぼえて目覚め寒の明
大寒や四角に張られ風呂の水
置くごとく新茶のしづく注ぎ分けて
芋虫の朝昼夜となく太る
枝垂れ咲くもののこぼれて秋半ば
まばたきを忘れてゐたる寒さかな
手袋をなじます指を深く組み
絶妙の長ささくらんぼの茎は
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鷹羽狩行先生の一句鑑賞
地球てふ大観覧車除夜の鐘
観覧車を仰いで地球の自転を思ったのも除夜なればこそ。
灯の塊のような地球。発想が大胆でスケールが大きい。
「NHK俳壇」平成8年12月放送選句評
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